「わかってるってば」
未来・・・同い年の私たち。

思い出と言えば・・・

イベントというイベントは全部やってきた。

恋人だったし、良き友人、良き理解者。

なんで、良きパートナーになれなかった?

結婚までいかなかった私たち。

タイミングを失った・・・

「おう!」未来はやってきた。

路地裏にあるカフェ。私たちが夜通し語り合った場所。

若き私たちは、互いの夢をここで何度も語り合い、励まし合い

そして今がある。思い出の場所。

「あの・・・柏木くんのことで・・・」私は意を決して切り出した。

「うん。知ってる。」未来はどう思っているのか・・・

「一緒に暮らしてるんだ、今。」

「恋人ってこと?」

「違うけどね。」私は、そう濁すしかなく・・・

「もう行かないよ。マンションには」

「凛・・・もう大丈夫か?おまえ。」

未来の問いかけ・・・私は、嬉しくって。

やっぱり、自分のこと気にかけてくれるこの男がなんか心強くって。

それから、しばらく未来とはたわいもない会話を楽しんだ。

未来から少しずつ・・・少しずつ・・・

そう、この男からもう卒業せねば。

安らげる男から離れるのは勇気がいる。

今はゆうきという男との生活があるから。

私は、決心をして。

「さよなら。未来」

ありがとう・・・

私は大好きな未来と別れた。

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