「わかってるってば」
大好き・・・だったのか・・・未来という男から卒業しても、

彼は心の中にいるような・・・ゆうきの笑顔を見るたびに

未来の存在は薄れていって・・・ゆうきときちんと向き合えてる感じがした。

「もうそろそろ・・・カウントダウンじゃない?」

年越しの夜

ゆうきはバイトを入れずにマンションで一緒に過ごしてくれている。

こんなに、ハッピーな年越しは何年ぶりだろうか?

何年も一人か女子同士で新年を迎えていたから

なんか、この一瞬がワクワクしてしまって

テレビのカウントダウンがやけに賑やかに

自分はそれ以上に心は弾んでいた。

「凛。新しい年を一緒に迎えられてなんか運命感じちゃうよ。」

ゆうきの言葉。

「そうだね・・・ゆうき・・・」心の中でそうつぶやく私は、

そっとゆうきに寄り添った。

ただ、時に任せて

ゆうきの息吹を感じる私。

たくさん愛をもらっているんだね。

「ありがとう。ゆうき」

私は、それからゆうきの腕の中で眠ってしまった。

夢ごこち・・・

私は、夢の中でもとかく幸せな感覚に

翌朝目覚めてもなんだか興奮していた。
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