「わかってるってば」
「あの………急いで降りてきてくれませんか…?」


ゆうきはマンションの下にいた。


部屋番号…忘れて


インターホンを押せないゆうき


私も確かにやることがある。


でも……ゆうきよ…


なぜ初対面でそうするのか……


「しょうがないな・・・」



私は急遽部屋を後にした。


「来てくれませんか?」って問いかけに


「ヤダ」って断れない自分。


私はまんまとその戦略にハマったというのか?・・・・


せっかくかしこまったオシャレな姿に


なぜか100均のサンダルでマンションの入り口まで降りた。


このアンバランスさ


気がついたのも


ゆうきが笑ったからだ。


「もう・・・そんな見ないでよ。」

いい年してモジモジ・・・

ゆうきの目線が

時折・・・男だった・・・。
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