桜色ノ恋謌
「桜小路も仲間だよな。最近はコイツとパーティ組んで遊んでますけど」
……げ。この2人、いつの間にそんなに仲良くなってんの!?
「そうよね。結構楽しいのよ、これ」
お互いにスマホを照らし合わせて仲良さげに語り合う大地くんと公佳ちゃんに、信じられない目を向けてしまった。
見れば月島くんが苦笑しながら私を見ている。
……なんだよ。なんだかんだで仲良くなってんじゃんこの2人。
「まぁ、やってるゲームは《SIGMA》のゲームなんだけどね」
そこでいきなり、その名前を出しますか、公佳ちゃん……。
まあ、恭哉の名前をここで出されなかっただけでもマシか、と、がくりと肩を落とした私にスタッフの助け船が出されたのにはホッとした。
「撮影入ります!生徒役は配置についてください」
意味ありげに私を見る3人はほっといて、私は中庭のベンチに座る。
やがて他の生徒役もやってきて、それぞれに配置の指示が飛ぶ。
今から撮るのは、担任教師をいかにして貶めるかを主犯格の私達4人が中心になって、密談しているところに担任が現れる…という場面。
悪知恵を働かせている場面なので、表情もそれなりに悪っぽくしなきゃいけけない。
メイクも眉がキツめに描かれてるし、あんまりこういう役は好きじゃない。
好きじゃないけど仕事だし。
バチッとキメて、一発でOKもらっちゃお。
……げ。この2人、いつの間にそんなに仲良くなってんの!?
「そうよね。結構楽しいのよ、これ」
お互いにスマホを照らし合わせて仲良さげに語り合う大地くんと公佳ちゃんに、信じられない目を向けてしまった。
見れば月島くんが苦笑しながら私を見ている。
……なんだよ。なんだかんだで仲良くなってんじゃんこの2人。
「まぁ、やってるゲームは《SIGMA》のゲームなんだけどね」
そこでいきなり、その名前を出しますか、公佳ちゃん……。
まあ、恭哉の名前をここで出されなかっただけでもマシか、と、がくりと肩を落とした私にスタッフの助け船が出されたのにはホッとした。
「撮影入ります!生徒役は配置についてください」
意味ありげに私を見る3人はほっといて、私は中庭のベンチに座る。
やがて他の生徒役もやってきて、それぞれに配置の指示が飛ぶ。
今から撮るのは、担任教師をいかにして貶めるかを主犯格の私達4人が中心になって、密談しているところに担任が現れる…という場面。
悪知恵を働かせている場面なので、表情もそれなりに悪っぽくしなきゃいけけない。
メイクも眉がキツめに描かれてるし、あんまりこういう役は好きじゃない。
好きじゃないけど仕事だし。
バチッとキメて、一発でOKもらっちゃお。