恋愛部☆番長組



 
 ほん...もの...??



「ほんとに、大地君なの??」



「...僕の顔、忘れちゃったの?」



「ち、違うっ!!けど、本当に大地君
 なんだよね...?」




 身震いするような震え上がるような
 
 感覚。


 今さっき泣いてたのに、また、

 泣きそう。



「うん。...ごめんね?千春ちゃん。
 一ヶ月も待たせて」



 
 大地君の声だ。

 においもちゃんと覚えてる。

 優しく笑う顔も、

  
 私の手を握る大地君の手。


 前から知ってる大地君が目の前にいる。


 もう、私にはそれだけで十分だよ。



「ち、千春ちゃんっ?!///」



「少しだけ...いい?」



  
 大地君を、私から抱きしめた。



「...千春ちゃん、子供っぽくなった?」



 違う、大地君が成長したからだよ。



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