恋愛部☆番長組




 あれから一ヶ月。

 まったく会ってなかったから分からな

 かった。


 大地君。

 前より身長が伸びてる。

 絶対に。



「身長、伸びたんだね」


「うん。伸びたよ。5センチ。千春ちゃん
 なんかあっという間に抜かすんだから!」


「アハハッ。もう抜かしてるよ!」


 
 大地君。

 相変わらずな大地君。

 私は、そんなあなたが

 好きです。


 でも、怖くて言えない。



「...今日は、千春ちゃんにプレゼント
 買ってきたんだ」



「えっ?」



 
“プレゼント”

 もう言葉だけでも十分嬉しすぎて

 胸がぎゅーぎゅーする。




「本当はね?...僕これ置いたまま
 帰ろうとしてたんだ。ごめんね。
 僕ちはるちゃんが泣いてたから
 .....帰れなかった」



 
 そんなこと言わないで。

 ますます好きが積もっちゃう...。



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