恋愛部☆番長組



「ったく、こんなに熱あんのになんで俺
 知らせないんだお前はっ...」



「.......」




「千春....?」



「すー....すー...」




「寝たのか.....俺にこんなに心配させ
 やがって...ハア」



 私が寝ちゃってる間、とてもいい夢を
 
 みた。


 私と、


 立花君の、夢―――...



「...ん...好き――――...」



「っ!....何だ、寝言か。.....フッ。
 ほんと、お前って――...可愛すぎて放
 って置けなくなんだろ...」




 私はこの日のことを覚えてない。

 私が覚えてるのは、立花君の背中が

 大きくて、温かくて

 とても安心して夢を見れたこと。

 立花君に言っても

「ああ、胸が柔らかかったな」

 としか言ってくれない。




 あの時、夢で“可愛すぎて、困るだろ”
 
 って聞こえた気がしたんだけどな...?






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