お前のすべてを愛してやる【完】
「達兄…島田先生は、わたしのいとこなんです…」



「いとこ?」



聞き返された言葉にコクンと亜矢乃はただ頷いた。



「小さい頃から達兄は本当のお兄ちゃんみたいで大好きで。先生をやってるのは知ってたけどまさかココにいるとは知らなくて。でも先生は先生だから、ちゃんと先生って言いたいのに〝達兄〟が先に出てきちゃって…」



「はぁ…バカみてぇ」



「え…」



衣月は下駄箱に寄りかかり深い溜め息を吐いた。



バカ…?



わたしが…?



「あんたのことじゃなくて、俺がバカ」



亜矢乃の考えてることが分かったかのように衣月はそう答えた。



「お、大倉さんが…?」



亜矢乃は首を傾げ返事を待った。
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