お前のすべてを愛してやる【完】
苦笑いする亜矢乃に、たいして興味もなさそうな衣月。


2人が変わり始めたのは、つい最近のことだ。


それは始業式の日に聞かされた。


「あのね、亜矢乃……」


「ん?真琴、どうしたの?顔が赤いような気がするけど」


熱かな?とも思ったけど、両手で顔を隠し〝キャッ〟なんて言ってる。


なんだろう…?


亜矢乃は、真琴の言葉を待った。


すると、指の間から亜矢乃をチラチラ見て、真琴は言った。


「信くんとね…あの…シちゃったの…!!」
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