お前のすべてを愛してやる【完】

「日光湿疹ですね」



こう言われるのは、もう何軒目だろうか。



「あの、先生。日光湿疹ってどこの病院でも言われたんですが、どの薬をぬっても治らないんです…」



そう…亜矢乃の日光湿疹は普通の日光湿疹とは違ったのだった。



「そうなんですか?じゃぁ、ウチでも分かりませんね」



「そんな…」



先生の言葉に見捨てられた気がして美和はショックを隠し切れなかった。
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