呪島~ノロイジマ~
「じゃあ大変じゃない!」

瞳が叫んだ。



「いや、でも間違いに気がついて、引き返しているとは思うけど……」



「お願いします! 捜すの手伝ってください!」


敦也が返事を返す前に、瞳は大輔に頼んだ。




「おいおい、無茶言うなよ」


「無茶? 無茶って何ですか? 島の人みんなで捜してくれれば、すぐに見つかるじゃないですか!」




「そりゃあそうじゃけど、悪りぃけど島の者で、沖神に行ってもえぇって奴は、一人もおらんで」


「そんなぁー、お願いしますよー。だって私たちここに来るまで何もなかったし、幽霊なんかいるわけないじゃないですか」


瞳の泣きそうな顔を見るのがいたたまれなくなって、大輔は顔を背けた。

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