呪島~ノロイジマ~
「祐次あったの?」


「ああ」



丁度トイレから出てきた早紀が、廊下の奥から走ってきた祐次に声をかけた。




祐次はすぐに後ろを振り返る。




が、女の姿はなかった。



「よし……すぐに行こう」



「うん」



「ちょっと待てよ。まだ由梨がいねぇんだぞ」



「え? そうか……」



その時、祐次の脳裏に嫌な想像が浮かんだ。




(まさか……今井さんはアノ幽霊に襲われたんじゃないのか……?)


想像しただけで身震いする。



けれど祐次は、二人に言わなかった。



たった今、物置部屋であった出来事も……。

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