呪島~ノロイジマ~
栗原千秋は大急ぎで洗濯物を取り込んでいた。



普通はもっと早い時間に取り込むのに、島をあげての大騒ぎがあったものだから、

ついつい帰宅が遅くなってしまったのだ。



急いで夕飯の支度もしなければならないのに……



千秋は一人暮らしだった。


夫には去年先立たれ、息子は本土に就職した為、年に一度しか帰ってこない。


決して不便を感じたことはない島暮らしではあるが、

ただ一つだけ不満……というか、不安がある。



それは自宅が一番沖神に近く、他の家から少し離れていることであった。

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