呪島~ノロイジマ~
「あんたは……?」


美津子は美春の後ろに立っている彰子に向かって聞いた。



「お義母さん……私の同級生の彰ちゃんよ」



「彰ちゃん?」



「竜太郎の妹じゃ」


貴志が口を挟んだ。



「りゅ……あんた鶴峰さんとこの……」



「はい。娘の彰子です」


「あんた……生きとったんか?」


「はい」



「そうか……よかった……。ほんまに元気そうでよかった」


美津子は立ち上がり、彰子の手を握って喜んだ。



「で……その彰ちゃんが、何で今頃島に?」



「それなんやけどなぁお義母さん。彰ちゃんの娘さんが、沖神の保養所に来とるんよ」



「え? ほんまか?」



「はい」


驚いた美津子に向かって、彰子が頷いた。

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