呪島~ノロイジマ~
「振り向いたワシの目の前に……

土気色の顔があった。




大きな白目の中にある、小さな黒目には何の光も見えなんだ」


輝之は老人の顔を見つめる。



「女はワシの顔に顔を近づけて『遊ぼ』って言いよった……」



「遊ぼう……ですか?」


「うむ……しかしワシは、あまりの恐怖に大声を上げて……



そのまま意識を失っとった。


仲間が港のもんを大勢連れて助けに来てくれるまでのぉ……」


老人はまた、大きく息を吐き出した。

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