そして僕は恋を知る
待ち合わせ場所を決めて、あたしはすぐに家を出た。
場所は君の家の近くの公園。
早く行きたくて、しょうがなかった。
あたしは雨が降りそうな曇り空の下、走った。
その間も君との文章の交差は絶え間なく。
あたしは歩くしか手段がないから、君のところまで行くのに時間がかかるの。
早く逢いたい。
早く。
早く早く早く。
そしたら君が迎えに来てくれた。
あたしの願い、届いたの?
学校で見るのとなんか違って。
かっこよくて。
あたし、幸せすぎない?
君の自転車の後ろに乗ったとき。
緊張して。
あたし重くないかな?とか少し焦って。
あの子もここに乗ってたんだって思うと少し悲しくて。
でも幸せで。
幸せが多すぎて。
不思議だね。
2人乗りなんて慣れてるのに。
こんな風に思うのも、こんな感情を抱くのも、君だけなんだ。
好きって実感するの。
ねえ、こんなに大好きなの。
すごくすごく好きなの。
だから。
あたしに振り向いてよ。
君は今誰を想っているの?
あたしを後ろに乗せて、誰を想っているの?
あたし、分かるよ。
分かるんだよ。
あの子のこと、想ってるんでしょう?
もう、いいじゃない。
もう、忘れてよ。
今君の後ろにいるのは、あたしなんだよ?
あの子なんかじゃない。
あたしなんだよ?
ねえ、あたしを見てよ。
あたしは君のことこんなに好きなんだよ?
あたしを見てよ。
どんなに願っても。
どんなに君の背中に願っても。
叶わないの?
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