溺愛レッテル
気がする。



『偽彼女』の話をしてから数日。


不機嫌だと思われた春彦の様子も、嘘のように戻っていた。

それどころか妙に優しいし、話かけられる量なんていつもの数倍。

おかげで、私は改めて謝るチャンスをすっかり逃してしまった。

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