私がこの世から消えた日



石原にあうのがなんだか久しぶりに思えた



3人に近付くと
話し声が聞こえてきた




「ヒッグヒッグおねえちゃん…ごめんなさいぃ…」

男の子が泣きじゃくる


「大丈夫、君のせいじゃないから」

慰める石原


「でも、現にこのかたは亡くなってしまった、どれだけ謝ってもすみません、」

石原の言葉に覆い被さるように
泣き叫ぶお母さん



「お母さん、お気持ちは分かります。
俺もあいつを…妃を助けることが
出来なかった。でも、どれだけ泣いても、
謝っても、妃は帰ってこない。
だったら、妃のぶんも生きる。
それが俺たちにできることなんじゃないでしょうか 。」



私は石原の言葉に
感動した


涙があふれでてきた


やっぱり、石原はかっこいい。



そんなことを思いながら、

3人を見守る。

親子が帰り、

石原がこっちを向いた




そのときだった…


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