【続】朝の旋律、CHOCOLATE


つーか。
彼女どうしたのよ…。



「ん~?」

「や、彼女どうしたんだ、っての」



だって、昨日の夜一緒にいて、朝、こっち来ちゃうなんて。

休みの日の朝だよ?




「振られちゃった」

テヘペロっ。



「………………………」


か…可愛くない…事もなかったことに若干ショックを受けた私の頭を撫でて、真ちゃんは。


あーあ、蜜と違って、おっぱいデカかったのになぁ、なんて。

いつものように、飄々と。
笑った。




私、思うのだけれど…。

真ちゃんは。

好きなひとがいる、だなんて言ったこと無いし、聞いたこともない。

でも、付き合う女の子のことは、大事にする。

大事にするけど、きっと。



好き、には…ならないんじゃないかな。



優しくするけど。

女の子はある時、この飄々とした、優しいだけの態度に不安になって。



耐えられなく、なるのかも知れない、ね。




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