桃橙 【完】
水嶋さんの顔を見れば、ひどく困惑しているのは見て取れた。
…もしかして
「家賃とか気にしてたりする?」
「えっ?」
「………」
「いくらなんですかっ?」
慌ててそれを今聞く水嶋さんに思わず吹き出した。
「あの…」
「ククッ…ごめん、ごめん。あんまり可愛いから、ついね」
「………」
「家賃はいらないよ」
「…そんなの、」
「ここ、俺の持ち物だから気にしないで使って」
「…あなたのお部屋なんですか?」
「そう。俺の部屋でもあるけど、俺は隣の部屋に住んでるから、余ってたし、使ってくれると嬉しいんだけど」
「余ってた…」
「そう」
「いいんですか…?」
「うん。いいよ」
「あ、でも…保証人とか、」
「だから、言っただろ?俺のだって。俺の名義だから君は何もしなくていいの」
「でも…」
まだ、渋る様子をみせる水嶋さんに俺は目を細めた。
…もしかして
「家賃とか気にしてたりする?」
「えっ?」
「………」
「いくらなんですかっ?」
慌ててそれを今聞く水嶋さんに思わず吹き出した。
「あの…」
「ククッ…ごめん、ごめん。あんまり可愛いから、ついね」
「………」
「家賃はいらないよ」
「…そんなの、」
「ここ、俺の持ち物だから気にしないで使って」
「…あなたのお部屋なんですか?」
「そう。俺の部屋でもあるけど、俺は隣の部屋に住んでるから、余ってたし、使ってくれると嬉しいんだけど」
「余ってた…」
「そう」
「いいんですか…?」
「うん。いいよ」
「あ、でも…保証人とか、」
「だから、言っただろ?俺のだって。俺の名義だから君は何もしなくていいの」
「でも…」
まだ、渋る様子をみせる水嶋さんに俺は目を細めた。