静かな涙【完】
照れている宮崎君を見ると…段々と可笑しくなってきた。




『ふふっ……宮崎君…柄にもなく…』




『しっ…失礼なっ…これでも中学の時は結構モテたんだからな…』




そう言った宮崎君は、きっと耳まで真っ赤になっていただろう…暗くて見えないけど…




でも…久しぶりに、とても暖かい気持ちになれた気がする…



宮崎君のお陰かな……




『宮崎君…今日はありがと…泣いてスッキリしたよ』



『あ…うん…じゃあ良かった…』




まだまだ浩司さんの事は吹っ切れては居ないけど…



ほんの少しだけでも、忘れられて良かった…。




『じゃあ…帰るねっ!宮崎君今日はありがと!』




私はお礼を言うと鞄を下げ、宮崎君に背を向けて歩き出した。




『………なぁ…河上、送って行くよっ』




後ろから声が聞こえ、振り返った。




『大丈夫!』



私はそう言いながら手を降る。




『いや、まじ送るし!もう暗いからっ!』




少し遠くなった宮崎君が叫んでいる。
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