静かな涙【完】
―――――――――
――――――……



いつまでそうしていただろうか…



辺りはすっかり暗くなり、プールサイドには明かりが照らされていた。




『…落ち着いた?』




宮崎君が私の髪を優しく撫でながら話し掛ける…



『……うん……。』




返事を返してハッとなる…。


今まで仲良くもなんともなかったのに、私ったら…



そう思うといきなり恥ずかしくなって、宮崎君の腕から即座に離れた。。




『…ごっ…ごめん!迷惑だったよね。私、いきなり泣いちゃって…』



私はオロオロしながら、謝る…。




『………いいよ。気にしないで』



そう言った宮崎君の顔は暗くて解りにくかったけど、何となく…怒っていたように感じた…。




『み…宮崎君…『なぁ…俺なら…』




宮崎君の言葉が私の言葉を遮った。




『俺なら…河上をこんなに泣かせたりしないよ…』




『……えっ……?』




余りにも意外な言葉で、私はすっとぼけた声を出してしまったのだろう…。




二人の間に再び沈黙が流れる…






『……なーんてね。ちょっと格好付けすぎたかな?』



そう言って宮崎君は少し照れながら笑った。
< 137 / 248 >

この作品をシェア

pagetop