静かな涙【完】
放課後―――




あれから散々行くか行かないか迷ったけど…
結局、断る理由も思い浮かばなくて、来てしまった…



待ち合わせの場所に着いたが、まだ宮崎君は来ていない。


私は、ハラハラと落ちて行く葉っぱを足で蹴りながら宮崎君を待った。






『…ごめん!ごめん!待たせちゃって…』




宮崎君は大きな鞄を持って、息を切らして走って来た。



『1組、終わるの早いな~だいぶ待った?』



相当急いで来たのか、宮崎君の頬は赤く染まっていた。



『ううん。全然大丈夫』



私は、目を細めて微笑む。


『良かった~』



宮崎君は、そう言いながら鞄の中をまさぐる。



『昨日…急いで予約したんだけど……合った合った…』




そう言った宮崎君の手には二枚のチケット。



私に差し出す。




『……映画?ワンプース劇場版…』




『……ごめん…本当は【ロエルの花嫁】を見たかったんだけど…
いっぱいで取れなかったんだ…チケット…』



宮崎君が申し訳なさそうに謝る…



『…あっ…ハハ…いいよ。アニメなんて何年ぶりだろ』



私は多少引きつりながら笑った…。




いきなり初デートなのか‥なんて思いながら

宮崎君と学校を後にした。



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