静かな涙【完】
映画館に着くまで、約40分。


電車を乗り継いで、映画館の近くで降りる。



時々、話しが続かなくて沈黙する事も合ったけど、
それなりに楽しい道のりだった。






――――――――――
――――――


『着いた~!』


宮崎君は、楽しげに辺りを見渡す。



映画館には、既に長蛇の列が出来ていて、そこに並んで居るのは、
親子連れ、小学生、幼稚園児…



『うわ…お子様ばかりだよ…』



私は小さく呟いて、宮崎君へ視線を向けたが、
宮崎君はそんな事を気にしてもいない様だった。



『じゃあ、俺、飲み物買って来るね!』



『…うん』



そう言えば、浩司以外に男の人とデートらしいデートをしたのは、
これが始めてかもしれない…



私は、宮崎君の後ろ姿を見ながらそう思った…。

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