静かな涙【完】
それから、放課後、智の家に行く約束をした。



名目は『受験勉強』。




苦手な数学を智が教えてくれるんだ。



智と並んで歩く。



よくよく考えて見れば、智の家に行くのは今日が始めてだ。



やはり緊張する…。



智の家は高層マンションの13階だった。











『…今日は…うちの親居ないから…』





『…あっ…そうなんだ。』



その言葉にどぎまぎしてしまう…。




智の部屋は、小綺麗にされていてモノトーンのソファーやベッドが置かれていた。
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