静かな涙【完】
寒さなんてまったく感じないほど、あの時は満たされていたっけ・・



ポケットの中でチャラリと持ち主を失ったキーホルダーが音をたてた。




さっき買った缶コーヒーを空ける。




『寒いね・・・』



ぽつりと呟いた。




ドラマとかなら、ここで振り返ったら、居るんだよなぁ・・


エンディングと共に彼氏の登場!




・・・・。




振り返ってみた。




・・・誰も居ない。




やっぱりそうだよね。何、私ったら期待してるんだろう・・




こーゆうのって、『未練』っていうんだろうな。。



未練がましい自分が嫌になる・・





でも・・・


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