静かな涙【完】
『ま…真弓…ごめんね…ごめんね…』
いきなり、お母さんが耐え切れず謝る‥



『…なっ…何んで謝るの?』



私は、戸惑いながらお母さんを見つめる…




『だって…あんた…浩司さんと…』




『………』




私の箸を持つ手が止まる…



『あ…ハハハ…そんな事気にしてんの?』



私は気にも止めていないふりをして、エビフライを頬張った…



『真弓…お母さん何もしてあげれないけど…辛かったら何でも話すのよ…』




私は静かに頷く…




『あ…ありがとう…お母さん…』




『まさかこうなっちゃうとは思いもよらなかったから…
真紀子も辛いとは思うけど…』




「真弓が一番辛いよな」




お父さんが言った…




『な…ハハハ…お父さんまで何言い出すのよ』




お父さんまで…




何言い出すのよ…


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