椿山亜季人の苦難日記

停学から、3日目の朝、また電話した。


もう、何度目かも分からない電話だった。









『オキャクサマノオカケニナッタデンワバンゴウハ…』





―――――えっ…?――




メールは、


『宛先エラー』






―――――うそ…――





暗闇の中の、細い細い、白い糸、


フッと、消えるようにちぎれた。

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