椿山亜季人の苦難日記

約束-亮介の視点(p87-

日和ちゃんが学校に来なくなって3日目、まわりの生徒は不審がり始めていた。

日和ちゃんが停学であることも、その理由も、もちろん内密にされていて、どの生徒も本当のことなんて知らない。


俺だって、深いこと知っていたわけじゃないけど、ずっと見ていた分、分かっているつもりだ。


日和ちゃんも、吉原先生も、純粋にお互いを想っていただけ、ただそれだけ。

立場なんて関係なくて、きっと、同級生を好きになるのと同じ。

俺が日和ちゃんを好きなのと、同じなんだ。



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