空の下の約束
夢うつつの中誰かに呼ばれてるきがする。


起きたくない。まだ寝てたい。


「…さん…麗子さん」


「んっ…ん…」


「麗子さん起きて下さい!お客さんが来ちゃいますよ!」


「えっ!?」


寝ぼけながら思い切り立ち上がり強いめまいに襲われた。


とっさに起こしに来た瑠璃に支えられる。


「大丈夫ですか?」


心配そうに顔を覗き込んできた。


「ごめん、大丈夫…それより私寝ちゃってたんだね。起こしてくれてありがとう」


まだクラクラするもののメイク直しに鏡に向かう。


時計を見ると20時半…


3時間も寝てたんだ。


予約は確か…21時。


「私は先にホールに行ってますね。麗子さんも最近疲れてるみたいだから無理しないでくださいね」


そう言うと瑠璃は出て行った。
< 10 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop