Don't forget “my memory…”
彼の瞳に映っていたもの…
それは…
風に髪を靡かせる、ルイに攻撃を仕掛けた女性だった…
胸元までの長い髪…
スカートの裾から見える、白く、細い足…
そして、幼さの残る、綺麗な顔…
見覚えのある、よく知るその人物…
ただ違うのは、怪しく光る、緑色の瞳…
「…カリ、ン……」
声にならない言葉を絞り出し、目の前の人物の名を呼ぶ…
カリンと呼ばれたその人物は、ルイの姿を緑色の瞳に移すと、悪戯に笑ったのだった…
彼女の長く伸ばした爪からは、ルイの血が付着し、刃先に集まった赤い血は、耐えかねて地に滴り落ちる…
真っ白な花びらに、赤い斑点のの模様を彩っていた…