湊くんの秘密。




つながるかな…。



数回のコールで湊くんの声がした。



『…もしもし』

「湊くんっ!!」



体育館はうるさいから、一旦出ることにした。


美菜子は席取りしとくね、って言ってくれたから今は一人で静かな体育館裏にいる。



「なんで言ってくれなかったの…」

『サプライズ』



出るなら、出るって言ってよ。

そしたらちゃんと、一番前の中央の席確保したのに。



「…今もう学校にいるの?」

『ん。校長室。 控え室代わりにね』

「……会いたい…っ」



そのとき、目から涙が溢れ出した。



なんで泣くの、あたし。

泣く理由なんてないじゃん。

自分でも意味がわからない。



けど、止まらない。



「…おいで。

マネージャーには許可取っておくから」



優しい声で言われて、あたしは走り出した。



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