ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)
バイトの帰り…、
暗くなった街の中。
灯り始めた街灯の下を…私は、ひた走る。
履き慣れたスニーカー。今日、こうすることを見越して…履いてきた。
急いでいるその理由は…ひとつ。
「まだ、間に合う…!!」
『お前は…呑気過ぎやねん。さっぱり…わかっとらん!』
頭の中、駆け巡るのは…由良の言葉。
ぐるぐる、ぐるぐる、
「呑気にしとる暇ないから…走っとんねん。」
『さっぱり…わかっちらん!』
「……うるさいわ。ほんま、しばいたろか……。」
『つまらん男に成り下がるんか、自分。』
………。
そや…、つまらん男のために、こうも走っとる私は…乙女やなあって。
自分を励まして。
「わかっとらんのは…、お互い様や…。」
寒空に、いくら嘆いたって…仕方ないのに。
ただ、乾いた風が…
せせら笑うように吹き抜けるだけで。
悔しくて、涙が出そうになった。
好きやねんなあ、自分。
こんな、女の子してる自分を知られたくなくて。
でも、認めて欲しくて…、
矛盾だらけなのに。
「……やば、会いたいわ…。」
もう……会いたくなってる。