ココロクスリ

翌日,医者から話があると言われた。


-不育症-

不妊症と言うと馴染みのある病名だが,医者から告げられたのは上記にあげた不育症だった。


「えっと…不育??」


『うん。不育症は受精して着床はするんやけど赤ちゃんが育ちにくい病なんだ。必ずしも育たないわけじゃないんだけど鈴木さんの場合,確率にすると極めて育ちにくい可能性がある。妊娠は諦めた方がいいかも知れない。』





頭が―…


目の前が…―


世界が―…


色を失うってこういうことを言うんだと思った。



ねぇ、神様。

私はあなたに恨まれるような子ですか?

私には幸せな結末はそんなに似合いませんか?


私には笑って穏やかに過ごす権利もないのですか?


ねぇ、そんな私を上から見下げて楽しい?

何度、滑稽に崩れ落ちる私の姿を見れば気が済むのですか?


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