ココロクスリ

あれから

欲しい物を

欲しいと思わないようにした。

分かる事だって

分からない振りをした。

泣きたくても

泣けなくなった。

いつも[あたし]は,

[アタシ]のお面をつけていた。

ココロに開いた

穴がだんだん

大きくなるのにも

気付かないようにして―――

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