ココロクスリ

「もっ、もしもし?」

『あっ!ちぃ?おはよ~!』


「お、お、おはようございます!」


『あははっ!まだ寝ぼけてるんかぁ?ちぃ今日は何か予定あるの?』


チラっと真由さんを見ながら


「いや、特に予定はないです…」


その言葉にピンときた真由さんはニヤニヤしながら頬杖をつきながらサラダを食べている。


『じゃあ俺とデートせぇへん?』


「はっ?えっ?デートって?え?」


顔を真っ赤にして取り乱す私を見てヒデさんも真由さんも爆笑した。


『あ~はははは。ちぃは可愛いねぇ!真由も近くに居るの?今ね、健くんと居るんだけど凄い暇だから天保山にでも行かないかな?って話してたんやけど行く?なんならUSJでもいいよ!』


2人きりじゃない事に少しだけへこんだけど舞い上がる気持ちは本当だった。


「わぁい♪行きたいです!ちょっと真由さんに話すから待って下さいね。」


受話器を離して真由さんに言うと大喜びでUSJに行きたいと言った。

ヒデさんにOKの返事をしてから戦闘モード開始。

念入りにかつ濃すぎないメイクをして、服も昨日買ったばかりの淡いピンクのシフォンキャミにロールアップのデニム、白いローヒールのサンダル。

髪の毛は巻き髪をアップにして少し後れ毛を出した。


『気合い入りまくりだね!』

茶化すように笑う真由さんは何だか嬉しそうだった。


準備が出来た事を伝えると15分ほどで着くからマンションの前で待っててと言われてタバコを吸いながらドキドキして待ってた。


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