【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
心の中ではわんわん喚(ワメ)くのに、肝心な言葉には出来なくて。
予想外の展開に、おそらく呆然としすぎて声を発する気力もないんだ。
……山田くん、君って人は……。
「……だって、かまってって言ったじゃん」
「……え?」
「親方が」
…………。
え。
あ。
そういうことか……!!
やっと状況を理解した。なるほど、だから山田くんは親方をかまっているんだ。
あたしが腹話術のように親方を通して『かまってにゃん』て言ったから、
山田くんはあたしが、『あたしをかまって』って意味じゃなく、『親方をもっとかまってあげて』って言ってるように解釈したんだ。
あっちゃー、なんて失態。
でも、さっきのあれをこういうふうに捉える山田くんも、なかなかの強者だ。
親方は山田くんに撫でてもらって嬉しそう。
それは、いいんだけど。
……やっぱりあたしも、本のちょっとだけ、かまって欲しいなー、なんて。
「……絶対言えないけど」
うん、言う勇気がない。
なぜなら柚希さんチキンだから。