マイ フレンド
しばらくして、戸野が部屋から出て来た。

「すいません、なんか。…あの、寝る場所私の部屋使って下さい。」


えっ!?


「いやいや。…いいよ。そこのソファーで全然。」

「いえいえ。いいんです!明日朝早いし、わたしがここで寝るので…あ、枕だけ交換しますね。」

そう言うと、枕を取りに2階へ行った。




戸野の部屋は、意外と綺麗で、普通だった。


「どれどれ。」

最低だけど、タンスを開けてみた。


「うわっ、やべー…ブタのパンツ。」


まぁ、こんなモンだろ。


一通り物色を終えた。
ベッドに横になろうとしたら、ドアのノックする音。

「沙知美。」


お兄さんだ。
恐る恐るドアを開ける。


「すんません…俺です。」

え!?なんで?…的な目。


「沙知美さんなら、下ですけど…部屋使ってって言われて…」

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