キミのウタ
重ねられた唇の熱を感じながらも、



こんなお話みたいな展開なんて存在するんだ


なんて冷静に考えたりした。



失恋からの新しい恋



そんなものは期待なんてこれっぽっちもしてないけれど、




目の前の男がしていることは、どうしようもなくあの夜を思い出させて



泣きたくなったし、逃げたくなった





「やめて…」




唇を離した後、長浜悠也を突き飛ばす




「やめてよ…あの人と同じことしないで!そんなので忘れられるわけないでしょ」



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