キミのウタ

それはまるで、必然のように...

そっと奈音の顔をのぞきこむと、




ほんの少し、いつもより赤くて



照れてる!?


なんて、奈音にはありえないこと考えたり…



「奈音?」



「えっ…と…う…うん…いや…うん…わかってはいたんだけどね…」



「うん。それで?」



「それで?って言われても…」



「俺はいつまでも待てないよ?」



「うん…わかってるよ…いや、うん……」



「気持ちは固まってんだろ?なにためらってんの?」



「うぅ…いやあの…その…照れくさいってゆうか……」




「照れくさい?」




「えっと…うん…あ…うん…」




「ぷっ…」



どんだけ挙動不審なんだよ、おまえ笑




そんな真っ赤な顔でカミカミで言おうとしてることなんて


この俺が気づかないとでも??




でもな、言わせたいんだよ



長く待たされた分、言葉として聞きたい




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