卑怯な私
優子side
「それじゃ行ってくる」
「行ってらっしゃ~い!」
仕事に行く翔樹を笑顔で見送った。
『もうあなたは1人でも立ち上がる力を持っているのよ』
『でも忘れるな。お前は決して“独り”ではない』
ママとパパがそう教えてくれた。
『あなたは強い子よ』
『さぁ、決心を。強い決心を』
ママとパパが背中を押してくれた。
『大丈夫。あなたは優しい子。きっと正しい選択を出来る筈だわ』
『最後まで守ってやれなくてすまない』
最後まで私の心配をしてくれた。
『笑顔を絶やさないで』
『パパ達はずっと優子を見守ってるよ』
私はもう笑顔を絶やさない。
私はパパとママに勇気を貰った。
だから強い決心をしたんだ_______