卑怯な私




纏めた荷物を持って家を出た。



本当はこの家を出たくなかった。



パパとママが私に唯一残してくれたもの。



3人の思い出が沢山詰まったこの家と離れるのは本当に辛い。



アルバムも思い出の品も全部ココにある。



でもその全部は持って出て行けない。



本当は置いて行きたくない。



けどそうしないと折角の決心が揺らいでしまいそうだから生活に必要なものだけを荷物に纏めた。



ゆっくり鍵を閉めた。



自分の心にも鍵をして、家の敷地から出た。






________さよなら

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