卑怯な私
雲1つない晴天。
これが私達の出発の天気。
「じゃあ・・・・・いってきます!」
「気を付けて」
翔樹に満面な笑みを向け、遊人の車に乗り込んだ。
続いて少し翔樹と話した遊人も乗り込み、車を走らせた。
「泣くかと思った」
遊人の突然の発言にクスッと笑みが零れた。
「私はもう存分に泣いた。もう泣かないよ」
天国のパパもママもきっとそれを望んでいる。
「なんか強くなったじゃん」
「私を誰だと思ってるの?」
「「・・・・・・・ぷっ」」
久しぶりに遊人と2人で声を出して笑った。