君がすき



本日二回目の心の声を繰り返しながら、顔がゾッと引きつるのがわかる。


「えー?なに、イズヤンってば、そんな目で俺のこと見てたのー?」


「黙れ、まっつん、気持ち悪ぃ……!!」



さすがの早瀬も、俺の顔を見てわかったのか、「やっぱりありえないよねぇ…」と呟く。


ありえないと思うなら、んなこと口にしないでくれ、頼むから。



「……おい、まっつん。もう部活、戻んぞ」


「やーい、イズヤン、敵前逃亡ー」


「うっせぇ!!」


早瀬の隣で笑いを堪えているまっつんの襟首をつかんで立たせる。


これ以上、ここにいたら、次に何言われるかわかったもんじゃねぇ…!!



「えー、行っちゃうの?っていうか、部活サボってたわけじゃないんだ?」


「地べたで寝転がってたヤツに言われたかねぇよ。仮にもコイツは部長だぞ」


「部長が部員に引きずられてるってどうなの、イズヤーン」



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