女神の纏足



「何してる」


反対の手を取られたことによって




振り返れば冷たいままのユニ様



「え、あ…」


あれから初めての会話に戸惑う



さっきの少年を思い出し振り返るとやはりそこにはもう居ない



「行くぞ」



そういうと私の手を強引に引っ張り歩き出すユニ様



私は、反抗するすべもなくひたすらユニ様についていった




貴族ばかり


そう言った少年の言葉を思い出す



< 101 / 332 >

この作品をシェア

pagetop