女神の纏足
だけど、
「一刻も早く、王都へ」
一刻も早く、ここから逃げ出したい
「…理由はまだ言えないか?」
少し低い声には、苛立ちが写っている
信用しきれない私にユニ様は苛立っているのだと分かっている
信用していないわけではない
「言えばなんとでもしてやると言っているのに…強情な」
そう、なんとでも出来る身分のお方
世間知らずでも、知っているようなお方
信用がどうのの話ではない
これは私の気持ちの問題