女神の纏足


「仕方がない、教えてやろう」



や、いいって言ってるのに


もちろん主人に向かいそんな事は言わない




「マリアにね、血をあげたんだ」


ユニは私のことなど気にせず話を進める



「存じております」



あれだけのむせ返るような甘い香りに、貧血のユニ


気づかない訳がない



「牙の使い方も知らなかった」


「え…」


「あり得ないだろ?」



ありえない


ありえない、と思う






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