白いジャージとオレンジジュース
「みんな、聞いてくれ。俺は不倫もしていないし、斉藤先生とは家庭訪問に行っただけだ。信じて欲しい」
いつもの大声が出ない。
振り絞るように声を出した。
「生徒に手を出したエロ教師がっ!!はははは」
遠くから聞こえた声。
俺が教え子と結婚したことを知っている生徒は多くいる。
それを良く思わない生徒がいるのも事実。
でも、こうして言われると、心が痛い。
「そんなこと言わないでよ」
クラスの生徒が俺をかばってくれる。
俺は、みんなの視線の真ん中にいた。