白いジャージとオレンジジュース






その夜、直にそのことを話さなければならなかった。



泣き出すんじゃないかと心配していたのに。






「はっはは~!ドラマみたいだね。裏の顔って!先生に裏の顔なんてないのにねぇ~」



へ?


思わず俺も笑っちゃう。





「はは~!だろぉ~!?まさか、そんなことが現実にあるなんてな。掲示板に写真貼るなんてさ」



「すごいね~!そんなことする子がいるんだね。きっと、その子も何か悩んでいるんだよ」





また、そんな優しいことを言う直。



直、惚れ直してばかりだよ。



俺は、積み木で遊んでいる空をひざの上に乗せた。




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