白いジャージとオレンジジュース
夏から秋にかけて、いろんな出来事があった。
私と空は、毎日平和に過ごしているんだけど、先生の学校でいろんな問題が起きている。
学校のことなので、そんなに詳しく聞いていないけど、先生はきっと悩んでる。
ちゃんとひとつずつ解決に進んでいるようなので、私は見守ることしかできないけれど。
「斉藤先生、教師やめちゃうの?」
「いや。大丈夫だと思う。大和と別れることになったし、やめないと思う」
生徒会長の大和君と、禁断の恋をしていた斉藤先生。
最初は、その禁断の恋を応援していた私だけど、話を聞いているうちに私達とは全然違うんだと知って。
その“禁断”を楽しんでいるだけだった。
本当に愛し合っているわけじゃなく、お互いにスリルを楽しんでいた。
先生が間に入って何度か話をするうちに、別れるということになった。